MGSカップとは M=マックス G=ゲロ S=シハラ の略である。 佐賀県のフィールド佐賀大和で「日本一の難易度のハードエンデューロレース」を謳い文句に、2016年と2017年に開催された。 当時G-NETJAPANとして4年目のシーズンとなっており、参加者達もコースに更なる難易度を求める風潮があった。そんな過渡期に開催され、主催者が「日本一の難易度、誰も周回させない」を目標に設定されたコースはかつてない難易度で参加ライダーを大いに苦しめた。 2016年は唯一ロッシだけの完走となり、主催者の目論みが叶う結果となった。 しかし、2017年も更なる難易度アップを目指し、とうとうレース中に大怪我を負うライダーを発生させてしまう事態となった。 この結果、コースの難易度とライダーの安全確保のバランスについて大きな議論が巻き起こる事になり、その議論の中から、レース前にライダー側から主催者へ危険なセクションの修正等を言えるような風潮が生まれた。 ハードエンデューロレースにおけるライダーの安全確保を見直すきっかけとなり、昨今のブームに繋がる“転換点”とも言えるレースとなった。