主に海外のラリーレイドではルート上に飲食店はおろか井戸さえ見つからない荒野や砂漠を走行する場合が多いため、エントラントには毎日昼食用のランチボックスと飲料水が配布される。このランチボックスの中身はまさしく「ないよりマシ」を体現したものであり、開封すると確実にガッカリする物体が入っているが故に「がっかりランチボックス(lunch box Nasty)」と呼ばれる。
【がっかりランチボックスの一例】
●乾いたこぶりな食パン2枚 ●適当にちぎったチーズ(臭い) ●輪切りのハムっぽいもの(硬い) ●パワーバー ●青リンゴ1コ ●スプライト又はファンタオレンジ ●何を喰っているのかよく分からない味のキャンディー2コ
ランチボックスはスタート前に配られるが、タイミングが合わないとスタート30秒前にタイムカードと一緒に渡されることもある。4輪は車に投げ込んでおけば良いが、2輪の場合はコンビニ袋をぶら下げて途方に暮れることになる。
不思議なことに飲料水はスプライト又はファンタオレンジであることが多い。他にもガス入りの水が入っていることも多い。
海外主催のは総じて不味いしかさばるので、即座に捨てられたり現地住民に押し付けるライダーも居る。
ラリーモンゴリアにおいてはミネラルウォーターの他に日本製のエナジーゼリーチューブやコモパン、缶つまに魚肉ソーセージの他に日本米で作ったおにぎりが配布される。包装材等ゴミは翌日の配布と交換するシステムとなっている。
尚近年、総菜パンであっても穀物輸出規制だか何だかで引っ掛かるらしくパンはモンゴルで調達したものとなり、おおむね好評だったランチパックはややがっかりとなった。但しこのパンにも当り外れがあり、当りのパンは幸せになれる。