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シンヤの5センチ

2017年1月のハードエンデューロ版SASUKE「MGSカップ」の翌日、ダートスポーツ誌によるトライアルIASライダー藤原シン氏取材中に同氏より提唱されたハードエンデューロテクニックである。 ステアや丸太等の高さがあるセクションにおいて、誰の目にも明らかな失敗状態に陥っているにも関わらず、路面へのダメージを顧みず「アクセル全開のオシ」が横行しており、そんな現状を少しでも改善したいとの願いから、「シンヤの5センチ」と名付けられた。 5センチと言うのはステアに挑む助走の距離であり、「失敗したならば、前回よりも+5センチ助走を取ってリトライをしようよ」という意味である。しかしレース時の過酷な状況下では冷静を欠き、この判断がおざなりになりがちであり、「シンヤの5センチ」というキャッチーなフレーズを思い出す事で、冷静さを取り戻すキッカケになり得る可能性を秘めている。当然スーパーライダーであるシンヤ氏においては5センチであっても、我々末端の素人ライダーでは5センチではあまりにも不足している。あくまでも「気持ちの上の5センチ」を意識し、実際は「取れるだけ目一杯の助走」を心掛けるべきである。

2019年現在では、ハードエンデューロにおける助走の概念は既に広く一般的に周知され「シンヤの5センチ」はほぼ死語と化している。これはひとえに日本のハードエンデューロのレベルが上がった事に起因する為、喜ばしい事である。これからハードエンデューロを志すライダーには口伝で伝えていくのが我々先輩ライダーの勤めである。

シンヤの5センチ.txt · 最終更新: 2021/02/15 12:54 (外部編集)